ETCカードを無料で発行する方法はある？徹底解説してみた！

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ETCカードは年会費と発行手数料が無料のものを選ぶのがおすすめです。ただ、ETCカードにはたくさんの種類があります。

ETCカードはクレジットカードとセットで発行するものが多く、ご自身に合っていないETCカードを選んでしまうと使いづらくなることもあるでしょう。そこで本記事ではETCカードの選び方を紹介し、無料で発行できるおすすめのETCカードを7つ紹介します。

無料でも問題はないの？メリット、デメリットを検証！

ETCカードを発行するには、以下の費用が発生することがあります。

おすすめなのはどちらも無料で発行できるものです。ただ、無料で発行できるETCカードはメリット、デメリットがあります。

ここではメリット、デメリットを解説し、クレジットカードがなくても使えるETCパーソナルカードと比較して「どちらが便利なのか」を解説します。

無料で発行するのが賢い選択！

ETCカードは無料で発行するのがおすすめです。その理由は、無料のETCカードと有料のETCカードと比較して大きく劣っている要素は少ないからです。

例えば、楽天カードのETCカードは条件をクリアしない限り550円（税込）の年会費が発生しますが、年会費無料であるJCB CARD WのETCカードとサービスや特典はほとんど変わりません。どちらもETCマイレージを貯めることができ、「平日朝夕割引」の割引制度を利用できます。

したがって、特にこだわりがなければ年会費と発行手数料が無料のETCカードを推奨します。「楽天ポイントをお得に貯めたい」といったこだわりがある方は、年会費がかかっても有料のETCカードを利用するのがおすすめです。

ETCカードを無料で発行するメリット

ETCカードを無料で発行するメリットは以下のとおりです。

まず余計なコストがかからない、というメリットがあります。ETCカードは年会費がかかったとしても550円（税込）程度と少額であることが多いですが、10年使うとなると5,500円（税込）です。さらに複数枚のETCカードを持っていると、数倍の費用がかかります。年会費無料だと、このようなコストを心配する必要はありません。

また、ETCカードを備え付けるには数千円〜数万円程度の車載器が必要です。車載器の購入や、工事費などが発生することもあります。年会費がかかると、わずかですがETCカードを使うための初期費用が高くなりかねません。

さらに、管理も楽になります。発行手数料や年会費が有料だと、支払日の確認や支払口座の設定など手間がかかることがあるでしょう。無料のETCカードなら、そのような管理の手間が省けます。コストパフォーマンスを重視するなら、年会費無料のETCカードがおすすめです。

ETCカードを無料で発行するデメリット

ETCカードを無料で発行するデメリットは特にありません。ただ、発行手数料や年会費がかからないため、管理が甘くなる恐れがあります。

例えば、年会費がすこしでもかかる場合、「ETCカードを使っている」という実感が湧きます。こまめに車載器から取り出したり車内に放置することを防いだりと、リスク管理の意識が高くなるでしょう。

ETCカードは盗難や紛失等で再発行が必要になった場合、手数料がかかってしまうことが多いです。場合によっては、不正利用の被害に遭う危険性もあるでしょう。このように発行手数料や年会費が無料でも、再発行手数料が発生する可能性がある点を覚えておきましょう。

また、「無料であること」を重視して選んでしまうと、自分のスタイルに合わないクレジットカードを契約する可能性があります。

例えば楽天カードは550円（税込）の年会費がかかる一方、楽天ポイントがお得に貯まります。楽天ポイントを貯めている方にとっては、550円（税込）を払ってでも楽天カードでETCカードを作ったほうがメリットが多くなる場合もあります。

「無料かどうか」よりも「自分に合っているかどうか」で選ぶのが大事です。

パーソナルカードと比較してみた

ETCパーソナルカードとはクレジットカードを契約しなくても作れるETCカードのことです。クレジットカードが契約できない方でも利用できる可能性があります。

それぞれの違いは下をご覧ください。

クレジットカード付帯カードとパーソナルカードの比較表

クレジットカード付帯カードの場合、年会費は基本的に無料です。楽天カードのように有料ETCカードもありますが、条件をクリアすると無料になることも少なくありません。パーソナルカードの場合、1,257円（税込）の年会費がかならず発生します。

また、クレジット付帯カードは高速道路を利用するごとにさまざまなポイントが貯まります。パーソナルカードではポイントが貯まらないので注意が必要です。

手数料で比較した場合、どちらも無料であるケースが多いです。ただ、パーソナルカードの場合、最低2万円のデポジットが必要です。基本的にはクレジット付帯のETCカードを利用し、「審査に通らない」といったクレジットカードが契約できない方はパーソナルカードの利用をおすすめします。

ETCカードの選び方！車に乗る人が得をするサービスで比較しよう

ETCカードを選ぶ場合、「車に乗る人が得をするサービスがあるかどうか」に注目しましょう。特に、以下4つを重視して選んでください。

後半では、おすすめのETCカードを7種類紹介します。ぜひ参考にしてください。

永年無料かどうかを確認しよう

ETCカードには、初年度しか無料にならないカードも珍しくありません。初年度だけが無料なのか、それとも永年無料なのかを確かめるのが大事です。

また、ETCカード自体は無料でも、クレジットカードの年会費がかかったり、条件をクリアしないと無料にならなかったりするパターンもあります。

完全に年会費がかからないETCカードは以下のとおりです。

上記2つは年会費が永年無料です。

ETCマイレージが貯まるか

ETCマイレージ通行料金の支払いとして利用できます。

例えばNEXCO東日本の場合、対象となる道路を利用した際に、10円につき1ポイントが貯まります。貯めたポイントは以下のレートで通行料金に還元することが可能です。

貯まるポイントや交換レートは道路事業者によって異なります。また、ポイントの有効期限は付与された年度の翌年度末までなので注意してください。

さらに、ETCマイレージが貯まるETCカードは「平日朝夕割引」も対象です。NEXCO東日本、中日本、西日本、本州四国連絡高速道路、宮城県道路公社を利用する場合、条件を満たすことで料金の一定額が還付されます。

ガソリン代が割引になるか

ガソリンスタンドの利用がお得になるETCカードもあります。具体的には、次のようなメリットが期待できるでしょう。

こちらもすべてのクレジットカードでガソリンスタンドがお得になるわけではありません。対象となるカードは以下のとおりです。

例えばapollostation cardの場合、出光興産系列のSS（サービス・ステーション）でカード決済すると、いつでもガソリンと軽油が2円/ℓ引き、灯油が1円/ℓ引き。さらに年会費550円の「ねびきプラスサービス」に申し込むと、ガソリンと軽油の値引きが最大で10円/ℓになります。

楽天カードやセゾンパール・アメリカン・エキスプレス（R）・カード Digitalの場合、利用額に応じてポイントが貯まります。ガソリン代そのものを割引したいならapollostation card、お得にポイントを貯めたい方は楽天カードやセゾンパール・アメリカン・エキスプレス（R）・カード Digitalがおすすめです。

今すぐ必要なら発行スピードも検討しよう！

「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス（R）・カード Digital」の場合、以下の手順で申し込めば最短3営業日で発送されます。

1. インターネットから申し込む
2. WEBサービス「Netアンサー」よりETCカードを申し込む
3. ETCカードが自宅に発送される

さらにセゾンカード会員であればアプリ上で完結するデジタルカードを審査完了後最短5分で発行されます。

スピーディなクレジット発行を希望する場合やできるだけ早くETCカードを利用したい方は、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス（R）・カード Digitalがおすすめです。

ほかのクレジットカードでETCカードを作る場合、発送までに3営業日以上かかってしまうことも少なくありません。

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス（R）・カード Digita以外でETCカードを申し込む場合、時間の余裕を持っておきましょう。

JCB CARD WのETCカード

JCB CARD WのETCカード

JCB CARD WのETCカードは発行手数料、年会費ともに無料です。JCB CARD W自体も年会費は永年無料です。また、家族カード1枚につき1枚のETCカードを発行することができます。この場合も、手数料や年会費はかかりません。

ガソリンの割引はありませんが、apollostation、出光SS、シェルSSでカード決済すると、OkiDokiポイントが2倍になります。通常1,000円（税込）につき1ポイント貯まるのが、2ポイント付与されます。

申し込み方法は2つあります。

インターネットで申し込む場合、まずMy JCBに登録しましょう。登録後、以下のステップでETCカードを申し込んでください。

1. 「各種お申し込み・購入」内の「カードに関するお申し込み」欄から「ETCスルーカード」を選ぶ
2. 「規約に同意のうえ次に進む」ボタンをクリック
3. 「申し込む」をクリック

インターネットの場合、1週間程度で発送されます。電話の場合、以下の番号に電話をかけて申し込みます。

0120-1104-55（無料）

0570-0010-55（有料）
（携帯電話の場合）

電話の場合、発送されるのは受付後約2週間なので注意してください。

ANA JCBカードのETCカード

ANA JCBカードのETCカード

ANA JCBカードのETCカードはJCB CARD Wと変わりません。ETCスルーカードは発行手数料も年会費も無料です。

JCB CARD Wと違うのは、クレジットカードそのものに年会費がかかるという点です。ANA JCBカードは本会員の場合2,200円（税込）、家族会員の場合1,100円（税込）の年会費が発生します。なお、本会員は初年度の年会費は無料です。

ただ、ANA JCBカードは、ANAマイル移行サービスに登録すると、獲得したポイントをマイルに替えられます。

レートは以下のとおりです。

このように、ANA JCBカードはマイルが貯まりやすい仕組みになっています。

また、ANA JCBカードには次のような特徴があります。

ANA JCBカードは高速道路以外にも、ANA便をよく利用する方におすすめのクレジットカードです。

リクルートカードのETCカード

リクルートカードのETCカード

リクルートカードのETCカードは、発行するクレジットカードの国際ブランドによって発行手数料が異なります。Mastercard（R）とVisaの場合、1,000円（税別）です。JCBの場合は無料になります。

年会費はどの国際ブランドでも発生はしません。リクルートカード自体も本会員、家族会員ともに年会費は永年無料です。

他のクレジットカード同様、ETCマイレージが貯まります。ガソリン割引はありませんが、還元率は1.2%です。例えば1万円分給油した場合、付与されるポイントは120円分です。

高速道路を利用した際には、通行料金100円につき1.2ポイントがもらえます。貯まったポイントはPontaポイントやdポイントに替えたり、じゃらん、ホットペッパービューティーなどのリクルート系サービスで使用可能です。

apollostation cardのETCカード

apollostation cardのETCカード

apollostation cardは発行手数料と年会費が無料です。クレジットカード自体も年会費はかかりません。ほかのクレジットカード同様、ETCマイレージが貯まります。

apollostation cardの特徴はガソリンの値段が割引されるという点です。出光興産系列SSの給油でカード決済すると、ガソリンと軽油が2円/ℓ引き、灯油が1円/ℓ引きになります。さらに、入会後1ヵ月間はガソリンと軽油が5円/ℓ引き、灯油が3円/ℓ引きです。ただし、一部のSSは対象外なので注意してください。

さらに年会費550円（税込）の「ねびきプラスサービス」というオプションサービスに申し込むと、ガソリンと軽油が最大で10円/ℓも安くなります。また利用明細書を「ウェブ明細」にすると、毎年4月11日～5月10日の間、出光興産系列SSで給油する際にガソリンと軽油代が3円/ℓ引きになるという特典があるのも特徴です。

apollostation cardのETCカードは即日発行はできません。ただし、ウェブステーションでオンライン申し込みすると、申し込み後最短3営業日以内に発送されます。

楽天カードのETCカード

楽天カードのETCカード

楽天カードのETCカードは年会費550円（税込）がかかります。ただ、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード会員か、楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド会員、プラチナ会員なら無料です。

ダイヤモンド会員、プラチナ会員になる条件は以下のとおりです。

ガソリン割引はありませんが、ENEOSならポイントが通常の1.5倍貯まります。具体的には、200円ごとに3ポイント貯まります。貯まったポイントは、楽天でショッピングする際の支払いに充当可能です。

楽天カードのETCカードの即日発行は不可能です。楽天カードを持っている場合でも持っていない場合でも、手元に届くには約2週間以上かかると考えてください。

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス（R）・カード DigitalのETCカード

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス（R）・カード DigitalのETCカード

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス（R）・カード DigitalのETCカードは発行手数料、年会費ともに無料です。クレジットカードは1,100円（税込）の年会費がかかります。ただし、前年度に1円以上利用すると無料になります。

ガソリンの値引きはありませんが、QUICPay™（クイックペイ）に加盟しているガソリンスタンドでカード決済するとポイントが6倍になるため非常にお得です。対象のガソリンスタンドは以下のとおりです。

貯めたポイントは支払いに充当したり、マイルに交換したりすることができます。ほかにも、カーライフに関連する以下の特典を利用可能です。

このようにレンタカーをよく利用する方におすすめです。

即日発行はできませんが、WEBサービス「Netアンサー」でETCカードを申し込むと3営業日後に発送してくれます。クレジットカードそのものはデジタルカードであるため最短5分で発行可能です。

お得にETCカードを使う方法

ETCカードは使い方次第でお得になります。例えば、次のような割引制度があります。

ETCカードのお得な割引制度

他にも、高速道路によってさまざまな割引制度やキャンペーンが用意されています。例を挙げると、東京湾アクアラインではETC車が割引されます。

東京湾アクアラインのETC料金

このように、4分の1程度の料金で利用することが可能です。利用する高速道路のウェブサイトをあらかじめチェックしてみましょう。

無料で発行できるETCカード一覧

ここでは無料で発行できるETCカードを一覧で紹介します。

クレジットカードによってさまざまな特徴があります。それぞれの年会費や還元率、ポイント、付帯保険、交換できるマイルの種類なども紹介しているので、ぜひご自身に合ったクレジットカードとETCカードを見つけてください。

無料で発行できるETCカード一覧

発行手数料や年会費が無料であれば、基本的にどれを選んでもETCカードとしての性能はほとんど変わりません。したがって、注目するべきなのは還元率や貯まるポイント、発行スピード、付帯保険などです。

還元率が高いのは以下のクレジットカードです。

すべて基本的に1.0%という高い還元率です。ただし、それぞれ貯まるポイントが違う点に注意しましょう。また、交換できるマイルの種類も違います。ご自身が最も使いやすいポイントを考えて選ぶのがおすすめです。

発行スピードが早いクレジットカードは以下のとおりです。

なかでもセゾンカードインターナショナルはETCカードも即日発行できます。ETCカードをインターネットで申し込む際に「セゾンカウンターで受け取る」を選択すれば、その日のうちにセゾンカードのカウンターで受け取ることが可能です。詳しくは後述する「無料のETCカードは即日発行できる？」をご覧ください。

次に、付帯保険で比較してみましょう。付帯保険が充実しているのはJCB CARD Wとdカードです。JCB CARD Wの場合、海外保険とショッピングガード保険が付帯されています。dカードは「29歳以下」という条件があるものの、海外のほかに国内旅行保険もあります。

FAQ

無料のETCカードに関してよくある質問をまとめました。ここでは以下4つの質問に回答します。

これからETCカードの発行を考えている方は参考にしてください。