代表メッセージ

代表メッセージ

樋口 敦士

株主の皆様には、平素より格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

2021年4月期は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けた1年となりました。各都道府県において緊急事態宣言が発令されても、感染者数の発生が完全に収束することがなく、緊急事態宣言が繰り返し発令される状況であったように、恒常的に新型コロナウイルス感染症の影響を受け、先々の見通しが難しい1年でありました。

当社グループとしては、同感染症への対応として、従業員の安全確保及び事業を継続させるべく在宅勤務制度導入等、ニューノーマルの働き方に沿った取り組みを早期より実施してきました。在宅勤務制度導入後も滞りなく業務が遂行され、同感染症拡大前と同程度以上の業績を出せることが確認できましたが、一方、新規事業を生み出すスピードにおいては課題があったと認識しています。新型コロナウイルス感染症の影響は長期化する可能性も考えられることから、この課題に対応するべく大規模なオフィスリニューアルを実施しました。これからのテレワーク時代、オフィスの役割は「職場」ではなく、社員が集まるための「集場」へと変化していくと考えています。当社はそこでしか生まれないリアルなコミュニケーションが、より一体感のある組織づくりに必要な要素であると同時に、新規事業の創出に必要な要素でもあると考えています。今後も継続的な事業成長を実現する上で、在宅勤務とリアルなコミュニケーションを融合させることで、既存業務を推進しつつ、積極的に新規事業に挑戦し、更なる成長を目指していきたいと思います。

【業績トピックスー2021年4月期】

プラットフォーム事業においては、新型コロナウイルス感染症拡大による消費行動の変容からEC市場が大きく伸びたことにより、ネクストエンジン顧客企業の受注処理件数も増加し、当該トランザクションに紐づく従量課金制としているネクストエンジンは売上を大きく伸長しました。またECが販売チャネルとしての重要性の高まり等により新規顧客獲得も想定以上に進捗しました。当社としても、この流れを最大限取り込むべく「新型コロナウイルス支援策とりまとめ」等、EC事業を始める事業者のサポートを手厚くし、顧客獲得に繋げた他、コールセンター業務の移管完了に伴い社内リソースを契約率向上、解約率改善の攻めのカスタマーサクセス活動を強化し、中期経営計画の目標である5,500社超達成に向けて組織を強化しました。

また、ネクストエンジン顧客の業務を在庫管理・受発注管理等のバックヤードの効率化によるサポートから、「レコメンドメール自動配信アプリ」や「manekine」等による売上の自動化に取り組む等、サービスの拡張に努めました。これらの活動の結果、プラットフォーム事業は、前年比約1.6倍の大幅増益となりました。

コマース事業においては、国内卸売が、新型コロナウイルス感染症の影響を恒常的に受けたことにより、アップダウンはあるものの、1年を通じて見ると軟調な1年でした。繰り返される緊急事態宣言の発令と解除により、実店舗への出荷が力強く回復するまでには至らず、2021年4月期の夏ごろに終息すると仮定しておりました通期見通しを下回る結果となりました。一方、国内の小売においては、同感染症の拡大による消費者の購入経路の変化を上手くとらえることができ、大幅増収となりました。

商品面では、「耐衝撃性といった機能性はもとより、独特な曲線美や豊富なカラーバリュエーションなど個性を表現することも考慮した特徴的なデザイン」、「モバイルアクセサリー専門ブランドとしての高い認知度」「若年層顧客からの強い支持」を強みとしている”iFace”が引き続き堅調に推移しました。ロングヒットを続けている「iFace First Class」に加え、2019年に導入した「iFace Reflection」が順調に成長し、”iFace”における新たな象徴となりました。2020年10,11月に発売されました新型iPhone関連商品も機種の販売と連動する形で堅調に売上を積み上げた結果、「2020楽天年間ランキング」のスマートフォン・タブレットジャンル部門で第1位、「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2020」スマートフォン・タブレット・周辺機器ジャンル大賞 ダブルイヤー賞を受賞する等、スマートフォンケースブランドとして大きな成長を遂げました。

海外においては、最大の市場である米国において、同感染症の影響により、国内同様に引き続き小売が好調に推移し、前年を大きく上回る結果となりました。一方海外輸出については回復途上であり、現在業績回復に向けて取り組んでいます。また、Hamee Global Inc.を中心に自社生産比率の向上、ソーシング機能強化等、サプライチェーンの改善に取り組み、コマース事業全体の基盤を強化し、収益向上に貢献しました。

ユーザーとの継続的な接点確保、顧客満足度向上等を目指し、iFace公式アプリをリリースする等、積極的にコマース事業のDXを推進しております。

新規事業については、「ふるさと納税支援サービス」が、市場(寄付額)の拡大、パートナーとの連携強化等に取り組んだ結果、継続的に成長する事ができました。また、「Hamic POCKET」においては、2021年2月に販売開始しました。今後も、PMF(プロダクトマーケットフィット)を目指し、継続的な機能・性能改善実施品質向上に取り組んでまいります。

【中期経営ビジョンについて】

当社グループは中期経営ビジョン「Hamee Infinity Strategy」を掲げており、既存事業で獲得した経営資源(ケイパビリティ)をダイナミックに活用し顧客体験価値追求のためのビジネスモデル転換(フローからストックへ)にチャレンジしています。

to Business(プラットフォーム)事業ビジョン

プラットフォーム事業で獲得した経営資源であるシステム開発と運用のノウハウ、ネクストエンジンに蓄積された膨大なデータを分析することで得られた知見やIoT機器開発ノウハウ等を最大限に活用し、テクノロジーとデータで顧客サクセスを追求いたします。 このビジョンに基づき、ネクストエンジン顧客企業の売上UPを自動化するサービスとして、「レコメンドメール自動配信アプリ」をリリースしておりますが、そのアプリの技術や、ネクストエンジンサービスの提供によって蓄積されたノウハウを活用し、EC事業者のメルマガ運用をAIにより自動化するアプリ「manekine(マネキネ)」を開発し、リリースしております。 また、ネクストエンジン顧客企業に限らず、世の中に存在する大量の滞留在庫を減らし、SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」を果たしてサステナビリティを体現するソリューション「RUKAMO」をリリースしております。また、滞留在庫に新たな価値を生み出し、流通を促す取り組みである「アップサイクル」企画を始めており、社会課題の解決に取り組んでまいります。

to Consumer(コマース)事業ビジョン

コマース事業で獲得した経営資源である商品企画とデザインのノウハウ、量産体制と物流の整備、ECによる小売と卸販売の二つの販売チャネルを活用し、プロダクトとデータで顧客に新体験を提供してまいります。 このビジョンに基づき、年間300万個を超える主力のスマホケースiFaceシリーズと親和性が高い、スマホ破損時の安心をお届けする「スマホ保険」や「iFaceアプリ」をリリースしています。これは、モノを売るだけでない、体験という新たな価値をユーザーに提供する上で重要な、ユーザーとの持続的な接点、“つながり” を作っていく取り組みです。

その他にも、2021年2月26日に「Hamic POCKET」を専用サイトで発売を開始しました。「Hamic POCKET」は、親が“あんしん”、お子様が “たのしい” 、そして本格的なスマホデビュー前のお子様のIT・スマホリテラシー向上を実現に資するものです。

以上の取り組みにより、プラットフォーム事業においてはテクノロジーとデータでカスタマーサクセスを追及し、コマース事業においてはプロダクトとデータで新体験を提供することで、顧客体験価値追及のためのビジネスモデル転換(フローからストックへ)にチャレンジしてまいります。 その過程において、EC業界の自動化を推進することで、EC業界に携わる全ての人々の仕事が、よりクリエイティブな領域へシフトするような環境を提供し、テクノロジー企業グループとしてEC業界全体の成長に貢献してまいります。

Hameeの新経営体制について

2021年7月29日に、私、樋口敦士が代表取締役会長に、水島育大が代表取締役社長に就任するという経営体制の変更を行いました。

これからのEC市場の成長、今のHameeの役員の実力を考えると、彼ら役員のスキル・ポテンシャルを最大限活かせる環境を整えれば、もっと大きな価値を生み出し、企業価値を高める事ができると常々考えております。そして、それが私の最重要な仕事と考えています。新社長の水島、そして取締役チームへ経営を託す事で、来るべき大変革期にチャンスを掴む確度をあげてまいります。23 年前に起業しHameeを成長させることができましたが、私はトップダウン型の経営スタイルではなく、多くの仲間が力を合わせ今の形を作り上げました。年齢的にまだ現役でいられ、取締役と想いや戦略を共有し、厚い信頼関係が築けている今のタイミングでの社長交代がベストと考えました。新社長、各取締役が、事業展開のスピードを加速させ、企業価値の最大化を目指す事が出来るよう会長兼大株主として最大限経営チームをサポート致します。そして、これからの時代に合わせた CX を進め、経営者を多数輩出して行く事で、Mission である”クリエイティブ魂に火をつける”を追求して行きます。

株主の皆様には、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2021年7月30日

Hamee株式会社 代表取締役会長 樋口 敦士

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2021年7月29日より、代表取締役社長に就任した水島育大でございます。新体制では代表取締役社長として、最高執行責任者として事業遂行に最大限務めるとともに、Mission「クリエイティブ魂に火をつける」に基づいた各事業の独立性・自主性や従業員の個性を重視した組織体制への変革、構築を行ってまいります。

また、今回の新体制においては、大きな環境の変化や技術の急速な進化等、社会や経済の動きが予測しづらい中で、Hameeの経営環境にもまた大きな変化が起こっています。多様に変化する顧客ニーズに対応するため、Hameeにもそれに合わせた変化が求められています。樋口は Mission である「クリエイティブ魂に火をつける」を掲げ、その思想を自ら体現し、創業時よりHameeの進化・成長を力強くリードし続けてくれました。Hameeはこれからも Mission である「クリエイティブ魂に火をつける」の思想を強く維持し、スピード感をもって顧客への提供価値、企業価値を高め続けていきます。そのためには、過去の延長線上ではない様々な不透明さや変化がある環境の中で、組織として同一化するのではなく、各事業部の自主性や、組織や個人の「自分たちらしさ」「自分らしさ」を生かし、自発的にチャレンジし、進化成長し続けられる組織を、仲間たちと共に創っていきたいと考えています。それが今後Hameeグループを支える経営者、事業家を輩出していくことにもつながっていくはずです。これからもHameeはメンバー一丸となって、Mission である「クリエイティブ魂に火をつける」の実現に邁進していきます。

【2022年4月期の見通し】

新型コロナウイルス感染症拡大の影響は長期化する事が考えられ、2022年4月期においてもその影響は継続すると考えられます。このような環境のもと、事業展開を更に加速させ、継続的な進化成長を目指すべく、“One for 「X(Transformation)」”を全社Objectiveとして、当社が目指す様々なX(Digital Transformation, Corporate Transformation, Sustainable Transformation等)に向けて一丸となり、中期経営計画を達成すべく取り組んでいきます。

プラットフォーム事業は、ネクストエンジンの中期経営計画目標値である5,500社超達成に向けて、定型業務のデジタル化推進とアナログコミュニケーションの深耕、運用習熟度を高める為のウェビナー開催等、カスタマーサクセス活動を継続的に強化します。また、Hameeコンサルティングによる設定代行をスタートする等、グループリソースを積極的に活用し、シナジー効果の最大化を目指します。さらに、顧客の売上自動化を実現する「レコメンドメール自動配信アプリ」の有料化、ビジネスパートナー、各種連携サービスとの相互送客、その他新施策により、アップセルに挑戦していきます。

コマース事業は、引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、実店舗における消費水準は拡大前には戻らず、リアル(卸売)は2021年4月期と概ね同程度の業績を予想しています。一方小売においては、国内EC市場は当連結会計年度ほどではないものの引き続き拡大傾向であり、業績は持続的に向上すると予想しています。また、既存の経営資源を活かした新規事業展開を加速し、ゲーミングモニター市場、コスメ市場への事業拡張に挑戦していきます。さらに、継続的に事業を展開する上で必要不可欠なSX(Sustainable Transformation)を推進するべく、新たなサステナブルプログラムを順次推進していきます。

新規事業は、「ふるさと納税支援サービス」においては、営業人員増強による新規自治体獲得を加速させ、またWEBデザイナー人員強化により既存契約自治体のポータルサイトのブラッシュアップを行うことで、寄付額の増加を目指します。「Hamic POCKET」においては、専用サイトに絞った販売を継続しつつ、翌連結会計年度中のプロダクトマーケットフィットを目指し、継続的な機能・性能改善を実施しつつ、プロダクトマーケットフィット確認後には販売チャネル拡大および積極的なプロモーションに取り組んでいきます。

株主の皆様には、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2021年7月30日

Hamee株式会社 代表取締役社長 水島育大

※本ページにおける内容は、現時点における定性的な情報であり、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。

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