
今はネット証券が爆発的に進化したことから、誰でも簡単に株式投資を行えます。
「投資に興味があって、株を購入したいと思っているが、どうやって買えば良いかわからない……」という人もいるでしょう。そこで本記事では、株の買い方について徹底解説します。本記事を参考にして、投資を進めてみてください。
目次
株を初めて買う人のMY BEST CHOICE
編集部が選ぶMYBESTCHOICEは、楽天証券です。 楽天証券は、投資初心者向けのガイドやセミナーを行っているなど、株を初めて買う人でも簡単かつ安心して購入できる環境が整っています。
株式投資とは?
株式投資とは、企業が発行している株式を購入する投資です。 株式の値段である株価は常に変動しているので、価格が安いときに購入し価格が高いときに売却すれば利益を得られます。
株を買う際の流れとは?

まずは、購入の流れについて見ていきましょう。 株を買うには、いくつかの準備が必要ですが、簡単に購入できるのでご安心ください。 それでは買う流れについて見ていきましょう。
①取引口座の準備
購入には、証券口座の開設が必要です。 ほとんどのネット証券では、インターネットで証券口座の開設を完結できます。
②実際に購入する銘柄を決める
日本の代表的な証券市場である東京証券取引所第一部だけでも2,000を超える企業が上場しています。 銘柄分析などを行い、実際に購入する株を決めましょう。
③株を買う
購入する銘柄を決めたらいよいよ株を実際に購入します。 株価は常に変動しているので現在の株価が割安なのか割高なのかを判断した上で購入しましょう。
まずは取引口座の準備をしてみよう
株式投資に興味があるのであれば、証券口座の開設をしましょう。世の中には、多くの証券会社がありますが通常は証券口座の開設にお金はかからないので安心してください。
証券会社を選ぶポイント
証券会社を選ぶポイントはさまざまありますが、主なポイントは3つです。
- 手数料の安さ
- 投資情報の豊富さ
- 金融商品の豊富さ
それぞれのポイントについて説明します。
①手数料の安さ
株式や投資信託などの金融商品の手数料は、証券会社ごとに異なるため企業の公式サイトなどで確認しましょう。 一般的に対面型の証券会社の手数料は高く、ネット証券の手数料は低い傾向にあります。 対面型の証券会社の場合、証券マンにさまざまなアドバイスを受けられるメリットがありますが、現代ではインターネットや書籍で簡単に投資情報を集められます。 手数料は株式投資を行う上で、非常に重要なポイントになるので、まずはネット証券から始めるのがおすすめです。
②投資情報の充実さ
投資情報が充実しているかどうかも重要なポイントです。多くの証券会社では、口座を開設しないと見ることができない投資情報があります。 なかには、通常は有料の情報を無料で見られる証券会社もあるため、各証券会社で提供している情報を確認しましょう。
当編集部がおすすめする楽天証券の場合、お金を払わないと見られない会社四季報といった上場会社の会社の特徴をまとめた情報を無料で見られます。 また、日経新聞が提供している「日経テレコン」といった専門情報なども見られますので非常におすすめです。
③金融商品の豊富さ
金融商品の取り扱いの数も証券会社によって異なります。 日本株の場合、ほとんどの証券会社でほぼすべての銘柄に投資できますが、証券会社によっては米国株などの海外銘柄の投資ができない証券会社もあるので注意が必要です。
また、投資信託や債券など株式以外の金融商品も証券会社ごとでラインアップ大きく異なります。 証券会社を選ぶ際は、取り扱い金融商品ラインアップも確認しましょう。
口座を開設しよう

口座開設する証券会社が決まったら、いよいよ証券口座を開設しましょう。 現在、ネット証券の多くはネット完結で口座開設を完了させられるので簡単です。
①証券会社のHPから口座開設申し込みを行う
まずは口座開設をする証券口座のHPから口座開設の申し込みをします。 大抵の証券会社では、トップページに「口座開設をする」などが表示されているので、そちらをクリックすれば口座開設のページに移ります。 その後、氏名や住所などの個人情報を入力しましょう。
②本人確認書類を提出する
以前は、本人確認書類は郵送するケースが多かったのですが、最近は本人確認書類をアップロードすることによって提出できます。 わざわざ郵送する必要がないので非常に便利です。 一般的に免許証やパスポートなどの顔写真付きの本人確認書類とマイナンバーの提出が求められます。 顔写真付きではない本人確認書類の場合、本人確認書類が複数必要になる場合があるので事前に確認しましょう。
③口座開設完了通知を受け取る
本人確認書類の提出が終わると、登録したメールアドレスにロ座開設完了通知が届くのが一般的です。 その後、本人限定郵便でIDやパスワードなどが郵送されます。 IDやパスワードが届けば、取引開始できます。
④開設した口座に入金する
口座開設が完了したら、口座に入金が必要です。 証券口座への入金方法は主に2つありますが、クイック入金がおすすめです。
- 銀行振り込み
- クイック入金
銀行振り込みになじみがある方は多いのではないでしょうか。 銀行振り込みはその名の通り銀行から振り込みすることを指します。
最近は、ほとんどの銀行がネットバンキングに対応していますのでインターネットから振り込みできます。 ただし、平日の15時過ぎや土日休日の振り込みに対応していない銀行も多く、また手数料がかかることも一般的です。
一方、クイック入金の場合、24時間365日基本的に即時反映され手数料もかかりません。 このように圧倒的にクイック入金の方が優れているので、クイック入金が使える証券会社の場合、クイック入金を利用するようにしましょう。
おすすめの証券口座
世の中には多くの証券口座がありますが、投資初心者の方におすすめの証券口座について厳選して4社紹介します。
- 楽天証券
- SBI証券
- 松井証券
- マネックス証券
- LINE証券
それぞれの証券会社の特徴について説明します。
楽天証券
楽天証券では、日本で一番利用されているポイントである楽天ポイントや日本で2,100万人以上が使うクレジットカードである楽天カードで投資をすることができます。 また、楽天証券は取扱商品数が非常に多いです。 例えば「つみたてNISA」で利用できる商品数は170を超えます。
某メガバンクでは、つみたてNISAの取り扱い本数はわずか3本しかありません。 いかに楽天証券の取扱商品数が多いかがご理解いただけるでしょう。 ちなみに、楽天証券の親会社はもちろん大手インターネット通販の楽天です。日本屈指のネット企業が親会社であることは大きな安心感につながるでしょう。
NISA
毎年120万円の非課税投資枠が設定される少額投資非課税制度。株式、投資信託等の配当、譲渡益等が非課税対象になる。
業界最低水準の取引手数料
楽天証券の株式取引の手数料は以下の通りです。
10万円 | 99円(税込み) |
---|---|
50万円 | 275円(税込み) |
100万円 | 535円(税込み) |
※2022年6月現在
この手数料水準は、SBI証券と並んで業界最低水準の取引手数料になっています。
取引でポイントがたまる!使える!
楽天証券では、投資信託の自動積み立てに楽天カードの利用が可能です。 楽天カードを使った積み立ての毎月の上限投資金額は5万円までになりますが、楽天カードを利用して投資ができますので楽天ポイントをためられます。 また、楽天ポイントをためられるだけではなく、楽天ポイントを使って投資できるため、非常に便利です。
SBI証券
SBI証券では9カ国の株式取引を行えます。 日本や米国などメジャーな市場だけでなく、東南アジアなど新興国マーケットで取引することができることは大きなメリットです。 また、SBI証券の取引にかかる手数料は業界最安値水準になります。
取引回数が多くなければ気にならないかもしれませんが、取引回数が多くなればなるほど手数料は気になるため、デイトレードのような短期トレードを主に行っている方にとっては大きなメリットでしょう。
ネット証券で口座開設数1位!
2021年3月時点のSBI証券の口座数は、600万口座を超えています。 SBI証券は、証券会社最大手の野村證券を超える口座数を誇っているのです。
手数料全額キャッシュバックキャンペーン
SBI証券は、米国株の取引をする際、アプリを利用すると手数料を全額キャッシュバックしてくれるキャンペーンを頻繁に行っています。 これから、米国株の取引をしたい方にとっては大きなメリットになるでしょう。
松井証券
松井証券はデイトレーダーに非常に人気のある証券会社です。 なぜなら一日信用取引という制度があるからです。 一日信用取引は取引手数料0円で、金利貸株料も0〜1.8%で利用することができる非常にお得な制度になっています。
取引手数料
取引が成立した際に金額に応じてかかる手数料。取引が成立しない場合には手数料はかからない。
また、松井証券のマーケット情報は非常に豊富かつわかりやすいです。 専門家のわかりやすい投資情報を得ることができるのも松井証券の大きなメリットです。
取引ツールも非常に使いやすく、パソコン、スマホともに非常に使いやすい仕様になっています。 特にチャートは、初心者向けのチャートから高機能なチャートまでさまざまな機能が利用できます。
50万円まで取引手数料0円!
松井証券では、50万円までの株式手数料は無料です。 投資初心者の方は少ない金額から始めるのがおすすめですので、非常にありがたい制度であるといえるでしょう。
投資信託6,000円以上の積み立てで1,000円キャッシュバック
松井証券では、投資信託の自動積み立てを毎月6,000円以上利用すると、対象者総勢10万人に現金1,000円をプレゼントするキャンペーンを行っています。
これから投資を始めようと思っている方にとっては特にありがたいキャンペーンではないでしょうか。
マネックス証券
マネックス証券は、取扱商品のラインアップが非常に豊富です。 代表的な投資である日本株や米国株以外にも投資信託やETF、FX、中国株、債券などさまざまな商品を扱っています。
ETF
証券取引所に上場し、株価指数(「東証株価指数(TOPIX)」など)に代表される指標への連動を目指す投資信託で、「Exchange Traded Funds」の頭文字をとりETFと呼ばれてる。
豊富な商品ラインアップから取引することができることは大きなメリットでしょう。 また、昨今では多くの個人投資家に人気がある米国株投資にマネックス証券は強みを持っています。
マネックス証券の米国株取引は4,000以上の銘柄から取引できます。 最大手数料が22ドルであるため、たとえ金額が大きい取引であっても安心して取引できます。 マネックス証券はIPOにも特徴があり、マネックスのIPOは完全平等の抽選で決められます。IPOは証券会社のお得意さまにわたることが多いので完全平等であることは大きなメリットでしょう。
IPO
未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させること
外国株とIPOに強い!
マネックス証券は、先ほど説明した通り外国株とIPOに非常に強い証券会社です。外国株やIPOの取引をしたい方には特におすすめです。
米国株デビューを応援!手数料全額キャッシュバック
マネックス証券では、米国株に力を入れており、上限3万円までの手数料を全額キャッシュバックするキャンペーンを行っています。 米国株は、日本株に比べて手数料が高い傾向にありますので、手数料キャッシュバックキャンペーンは非常にありがたいです。
LINE証券
LINE証券は通信アプリのLINEが運営しているだけあってさまざまなLINE関係のサービスと連動しています。 LINEはもちろんのことLINEペイやLINE FXと連動しているのでLINE関連のサービスを利用している方にとっては大きなメリットといえるでしょう。
また、LINE証券では、株に関しては数百円から購入することができるので、少額投資をしたい方にとっては非常にメリットが大きいといって良いでしょう。 株式の購入時手数料は無料です。売却のときに手数料はかかりますが、購入時手数料が無料であることは大きなメリットといって良いでしょう。
数百円から投資を始められる!
株は単元と呼ばれるまとまった株数からしか購入できませんが、LINE証券ではいちかぶという制度があるので、1株から購入が可能です。 安い株であれば数百円から投資を始められます。
口座開設で最大3,000円キャッシュバック!
LINE証券では、口座開設を行い簡単なクイズに正解すると、最大3,000円相当の株購入代金がもらえるキャンペーンを行っています。
口座開設するだけで、実質3,000円のキャッシュバックを受けられるキャンペーンになりますので非常にお得です。
実際に購入する株を決めよう
口座にお金を入金したら実際に購入する銘柄を決めましょう。銘柄を選ぶポイントについて説明します。
【初心者必見】株を買うときに考えたい3つのポイント
購入する際の主なポイントは3つです。
- 最小単元で購入する
- 事前に株価の動きに関する知識を身に付けておく
- 売るときの基準を決めておく
それぞれのポイントについて説明します。
①最小単元で購入する
株は1株から買えるわけではなく、一定株数を1単元としていて、単元単位で売買します。
1単元=100株なので購入単位は100株単位ということです。 株価は1株あたりの株価なので、例えば、株価100円で1単元が100株の場合の最低購入金額は、1万円になります。
このように、通常は単元単位で取引するので注意が必要です。
一方、先ほど紹介したLINE証券のいちかぶのように1株単位で買える証券会社も増えています。 まずは、少額から投資を始めたい場合、購入単位が小さい証券会社を選ぶようにしましょう。
②事前に株価の動きに関する知識を身に付けておく
株価は、マーケットが開いている間は、常に動いています。 購入したときよりも高くなれば利益が出ますし、低くなってしまうと損失が出てしまいます。
当たり前のことですが、投資で勝つためには事前に株価の動きに関する知識を身に付けておくのは非常に重要です。 値動きをある程度、予測できるようになれば、投資で利益を上げられる確率が高くなります。 値動きを予測するためには、金融経済の知識や最新のマーケット知識が必要です。 これらの知識は、常にアップデートする必要があるので、投資で勝つためには日々勉強が必要になります。
株式投資初心者の方の中には、ビギナーズラックで利益が出るケースもありますが、継続的に勝つためにはビギナーズラックだけでは難しいです。
地道に経済金融やマーケットに関する知識を身に付けることによって継続的に投資で勝てるようになります。 経済金融やマーケットに関する勉強は、インターネットや本、最近ではYouTubeなど動画でも学べるため、自身に合ったコンテンツで事前に学習するようにしましょう。
③売るときの基準をあらかじめ決めておく
株は、購入するより売る方が難しいとよくいわれます。 なぜなら、株価が上昇するとさらに上昇するのではないかと欲が出て、売り時を逃しがちだからです。
また、逆に株価が下がると戻るだろうと思いなかなか損切りができず、さらに下落することがよくあるからです。 このような事態を防ぐためには、あらかじめ売るときの基準を決めておくのが重要になります。 例えば、株価が10%上昇したら何があっても売却すると決めたり、株価が20%下落したら損切りしたりというふうに、売る基準をあらかじめ決めておくのです。
このようにしておくことで、いざあらかじめ決めた数値に到達した際、スムーズに売却ができるでしょう。 特に、損切りは人間の本能に逆らった行為になるので、あらかじめ基準を決めておかないと、なかなか損切りを行うことができません。 損切りを正しく行わないと、投資で利益を得るのは難しいため、損切りの基準については明確に決めておくようにしましょう。
初心者にもおすすめの株の種類
株には、さまざまな種類がありますが、投資初心者の方におすすめの株は4種類に集約されます。
- 国内株
- 外国株
- IPO株
- 優待株
それぞれの種類についてわかりやすく説明します。
1.国内株
4種類の中で、最もポピュラーなのが国内株です。国内銘柄は東京証券取引所一部だけでも約2,000銘柄あります。身近な企業も多く、投資初心者の方にとって最も投資しやすい株になるでしょう。
国内株を買うときのポイント
国内株は、主に値上がり益狙いの買い方、配当狙いの買い方の2つのポイントがあります。 値上がり益は、キャピタルゲインともいって投資最大のメリットです。
株の中には、1年間で10倍以上に値上がりするテンバガーと呼ばれる銘柄があります。2021年にはグローバルウェイや東京機械製作所などが、テンバガーを達成しています。 このような銘柄に投資できれば、短期間に大きく資産を増やせますので、投資は非常に夢のある取引なのです。
また、投資はキャピタルゲイン狙いの投資だけでなく、配当狙いの投資もあります。
配当は、インカムゲインともいい、キャピタルゲインに比べ安定的に利益を積み重ねていけるものです。 日本株は、海外株に比べると配当が低いといわれ続けてきましたが、最近は、年間配当率が3%を超える銘柄も少なくありません。
高配当の銘柄に長期間投資すれば毎年高い配当を受け取れるので、結果として大きな利益になる可能性があります。 インカムゲインはキャピタルゲインに比べると少し地味な利益ですが、安定感のある利益だといえるでしょう。
2.外国株(米国株)
近年外国株の中でも米国株が日本でも人気があります。 人気である理由は、日本株に比べて実績が良いためです。 例えば、アメリカの代表的な株価指数であるニューヨークダウは、1970年からの約50年間で100倍以上、上昇しています。
外国株を買うときのポイント
外国株、特に米国株を買うときのポイントは、キャピタルゲイン狙いの投資を行うかインカムゲイン狙いの投資を行うかで異なってきます。 キャピタルゲイン狙いの投資を行う際は、NYダウやアメリカの主要500企業に投資されているS&P500などのインデックスに投資しても十分な成果を期待できるでしょう。
また、個別銘柄については、GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)をはじめとする優良企業がアメリカには豊富にあります。 今後も、大きな成長を見込める銘柄は続々と出てくる可能性がありますので、そのような銘柄に投資できれば100倍以上、値上がりするのも決して夢ではないでしょう。
また、米国株は配当狙いの投資にも適しています。過去50年以上、増益してきた企業もあるほど、アメリカ企業は株主を大切にしてくれるので、長期間高い配当が期待できる企業が豊富にあるのです。
このような企業に投資できれば、安定的な高い配当を受け取り続けられる可能性があるでしょう。
3.IPO株
IPOとは、「Initial (最初の)Public (公開の)Offering (売り物)」の略で、東京証券取引所などの証券取引所に上場していない未上場企業が新たに株式を証券取引所に上場し、投資家に買ってもらうことで資金を調達することです。
IPOを実施することによって企業は、直接、金融市場から広く資金を調達することができるようになることから資金調達手段が増えるメリットがあります。 また、上場することによって会社の認知度は飛躍的に上昇しますので、信頼向上につながります。 このIPOですが、上場した瞬間に公募価格(上場前の株の価格)を大きく上回ることが多いので、投資家に非常に人気があります。
4.優待株
優待株とは、株主優待がもらえる銘柄のことです。最近は、優待を重視して投資する投資家が増えているため、多くの企業が株主優待を実施しています。
優待株の内容はさまざまで、食品や食事券などのクーポンがもらえるものや自社製品をプレゼントしてくれる優待もあります。 自身に合った優待内容の銘柄を選んで買うのも非常に楽しいでしょう。 どのような株主優待を実施しているかは、企業のホームページを見ればわかりますし、優待の内容をまとめたサイトも豊富にあります。 そのようなサイトを参考に、ご自身に合った優待株を選んでみてはいかがでしょうか。
配当の利益とあわせて、毎日をちょっと楽しく!
株式投資の最大の醍醐味は、キャピタルゲインですが、キャピタルゲイン狙いの投資は少なからずリスクがあります。 大きな利益を得られる可能性があるということは、当然、大きな損失を被ってしまう可能性があるということです。
一方、インカムゲインや株主優待の場合、短期間に大きな利益を得るのは、難しいかもしれませんが、キャピタルゲイン狙いのトレードより安定した取引が可能です。 インカムゲインや優待狙いのトレードの場合、短期の値動きに左右されるのではなく、長期間保有するのが基本になります。
長期間、株を保有すると一般的に価格は安定する傾向にありますので、キャピタルゲイン狙いのトレードより安定な投資が可能です。 特に、値動きが少ない銘柄に投資をすれば、精神的にも負担なく長期投資ができるでしょう。 最近は、配当が高い銘柄も多くなったほか、優待の内容も非常に良い企業が多くなっています。 そのような企業に投資をすれば、高い配当+内容の良い優待を、定期的に受け取ることが可能です。 インカムゲインと株主優待を合わせたトレードを検討してみてはいかがでしょうか。
人気の株主優待
JT(日本たばこ産業) | 100株保有で2,500円相当のJT商品などが贈られます。100株で選べるのはご飯セットかご飯・カップ麺セットのいずれかです。 |
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キリンホールディングス | 100株保有で、一番搾り4本、飲料品7本、キリンシティ食事券1,000円分などから1つ選べます。 |
実際に株を注文して買ってみよう
株を買うときのポイントや種類についてご理解いただけたところで、実際に注文をして買ってみましょう。
「指値注文」と「成行注文」の違い
注文方法にはさまざまな方法がありますが、主な注文方法は2つです。
- 成行注文
- 指値注文
株の注文方法についてわかりやすく説明します。成行注文とは、株価を指定せずに約定させたい数だけを指定する注文方法です。 成行注文の主なメリット、デメリットは、以下の通りになりますので覚えておきましょう。
成行注文のメリット | 希望株価がないためすぐに約定ができること |
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成行注文のデメリット | すぐに約定はできるが、株価が急に変動した場合には予想外の価格で約定する可能性があること |
指値注文とは、現在の株価よりも有利な希望株価と数量を指定する注文方法です。
指値注文の主なメリット、デメリットは以下のようになります。
指値注文のメリット | 希望の株価で約定できること |
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指値注文のデメリット | 希望の株価に到達しないと約定できないこと |
投資には、他にもさまざまな注文方法がありますが、とりあえずこの2つの注文方法について理解できれば、取引を行えます。
銘柄によって値動きが全く異なりますので、初心者の方はまずはメジャーな銘柄で値動きが比較的小さい銘柄を選びましょう。
いきなり新興市場の銘柄といったリスクが高い銘柄を選んでしまうと、あっという間に大きな損失を被ってしまうことになりかねません。
投資では、まずは、大きな利益を出すことが重要なのではなく、大きな損失を出さないことが重要になります。
取引に慣れるのが非常に大切になりますので、まずは小さな資金で値動きの少ない銘柄を選ぶようにしてください。
取引可能時間について

日本株の取引時間は、祝日以外の平日の午前9時から午後3時までになります。ただし、午前11時半から午後0時半までは休憩になりますので取引できません。米国株の取引時間は、時期によって異なります。
<通常>
日本時間:23時30分~翌6時
<サマータイム>
日本時間:22時30分~翌5時
※サマータイムは3月第2日曜日から11月第1日曜日まで
取引成立について
株は、注文しただけでは取引は成立しません。 先ほど説明した成行注文の場合、成行注文をしたときに売り買いの注文が出ていれば取引が成立します。 一方、指値注文の場合は、希望価格で売買が成立したとき取引成立になるのです。
つまり、売り買いの注文が出ていなかったり、希望価格で売買がされていなかったりした場合はいくら注文を出しても取引成立にはなりません。 このように、投資は注文をしただけでは、必ずしも取引が成立するものではありませんので取引が成立するまで確認するようにしましょう。
スマホでの購入方法を実演
以前は、パソコンで取引を行うのが主流でしたが、最近はスマートフォンの性能が格段に良くなったことや、証券会社の多くがスマホ取引に注力しているので、スマホでも簡単に株を買えます。
多くの証券会社は、株式取引の専用アプリを用意していますので、気になる証券会社のスマホアプリについてもチェックするようにしましょう。
株を買ったあとはどうすればいい?
買った後は、値動きをチェックするようにしましょう。短期トレードなのか長期トレードなのかによっても異なりますが、購入した銘柄の株価チェックを最低限行うべきです。
あらかじめ決めた価格に到達すれば売却するようにしましょう。 配当狙いの長期トレードの場合は、そこまで頻繁にチェックをする必要はありませんが、それでも定期的には株価のチェックをするようにしてください。
初心者にも経験者にもおすすめの投資方法
初心者にも経験者にもおすすめの投資方法は、株式投資、為替取引、仮想通貨、不動産投資、債券、先物取引、投資信託などです。
特に、株式投資や投資信託、債券投資は、初心者の方にも経験者の方にもおすすめできる投資手法になります。 仮想通貨やFXもおすすめできますが、株式投資などに比べリスクが高いので、投資初心者の方にはあまり向かないかもしれません。
投資初心者の方は、まずは、株式投資や投資信託、債券取引などから始めるようにしましょう。 株式投資や投資信託、債券は投資経験者の方にも十分おすすめできる投資手法で、長期的に続けられるのも特徴です。
債券
国や地方公共団体、企業などが投資家から資金調達するために発行する有価証券。債券には満期が定められており、利息日に利息が払われ、満期になる償還日に額面金額が払い戻される。
株式投資で得られる利益とは?
投資で得られる利益は主に3つです。
- 値上がり益(キャピタルゲイン)
- 株主優待
- 配当金(インカムゲイン)
それぞれの利益についてわかりやすく説明します。
1.値上がり益(キャピタルゲイン)
キャピタルゲインとは日本語にすると売却益のことです。 キャピタルゲインは、株価が安いときに購入し、株価が高くなった段階で売却することで得られます。
今後、伸びてくるであろう株式を購入できれば、大きなキャピタルゲインを得られます。 例えば、iPhoneで有名なアップル社の株を2000年代前半に100万円分購入した場合、現在どのくらいの価値になっているかというと2億円以上の価値になっています。
なかなかアップル社のような銘柄を見つけるのはなかなか難しいかもしれませんが、1年間で株価が10倍以上になる銘柄は豊富にあります。 株価が上昇する銘柄にうまく投資することができれば、莫大な資産を築くことも決して夢ではないのです。
2.株主優待
株主優待とは、企業が株を買ってくれた人に金券や食料品などをプレゼントする制度です。 以前は優待を実施している企業は少なかったですが、近年は優待目当てで投資をする投資家が増えたため、多くの企業で実施するようになりました。 現在約1,500社が株主優待を実施しています。優待にはさまざまな種類があり、自分好みの優待を見つけることも投資の面白みを感じる側面です。
では、この優待ですがどうすれば受け取ることができるのでしょうか。 株主優待をもらうためには、優待を実施している企業の株を買う必要があります。
ただし企業の株を買うだけで、優待をもらえるとは限りません。 株主優待をもらうためには決められた株数を購入する必要があります。また、株数によって優待の内容を変えている企業もあります。
そして、株を購入する時期も大切です。決められた時期までに購入しないと優待はもらえません。 このことを知らないと、せっかく株を買ったのに優待をもらうことができるのは、当分先になってしまいます。 優待をもらうためには、株の購入時期にも気をつけましょう。
人気の株主優待
・イオンモール<8905>
イオンモールでは3年以上株式を保有してくれている株主に、イオンギフトカードを追加でもらえる株主優待を実施しています。
必要株数 | 優待内容 |
1,000株以上 | 【3年以上保有株主】 2,000円相当 |
2,000株以上 | 【3年以上保有株主】 4,000円相当 |
3,000株以上 | 【3年以上保有株主】 6,000円相当 |
5,000株以上 | 【3年以上保有株主】 10,000円相当 |
・KDDI <9433>
KDDIは、カタログギフトをくれる株主優待を実施しています。
カタログギフトの金額は、株式保有年数によって変わってきます。
必要株数 | 優待内容 |
100株以上 | 【5年未満保有株主】 3,000円相当 【5年以上保有株主】 5,000円相当 |
1,000株以上 | 【5年未満保有株主】 5,000円相当 【5年以上保有株主】 10,000円相当 |
3.配当金(インカムゲイン)
インカムゲインとは、日本語にすると配当収入のことです。 配当はキャピタルゲインに比べると地味な利益に思われるかもしれませんが、銀行預金の利息よりはるかに高いです。
日本株の配当は、世界的に見ると低いといわれ続けてきましたが、現在多くの企業で配当の見直しが行われており年間3%程度の配当を出す企業も少なくありません。 現在のメガバンクの普通預金の金利は0.001%なのでいかに大きな配当を受け取ることができるかわかるでしょう。
株を運用してみよう
株の仕組みについて理解できたところで実際に株の運用をしてみましょう。
株式のおすすめの運用は?

株式投資にはさまざまな手法がありますが、おすすめの手法は主に3つです。
・分散投資
分散投資とは、1つの銘柄だけではなく複数の銘柄に投資をする手法です。 分散投資をすることによって、リスクを分散でき安定的に資産を増やせる可能性が高まります。
・順張り
順張りとは、株価が上昇している際に購入する投資手法です。 株価が下落している際に購入する方法を逆張りといいますが、逆張りは、投資初心者にはかなり難易度が高い手法になります。 株価が上昇しているのは何かしらの理由があるので、素直に順張りした方が勝率は高くなるでしょう。
・目標株価を設定する
利益目標や損失レベルについて設定しておきましょう。 目標値を決めておかないと利益を取り損ねる可能性があり、損失を大きくしてしまう可能性があります。
長期保有と短期保有とは?
株式投資はデイトレードなどの短期保有でも利益が狙えます。 しかし、株価は長期で見ると安定している傾向にあります。 投資初心者の方は、長期保有の方が良いでしょう。
目標株価の設定について
利益目標、損失ラインについてもあらかじめ決めておきましょう。 特に損切りについては、あらかじめ決めておかないといざその場になったとき、なかなか実行できません。 なぜなら、人間は本能レベルで損切りを嫌がっているからです。 適切な損切りを行うために、あらかじめ損失ラインについて決めておくようにしましょう。
株価のチェック、チャートについて
チャートとは、一定期間の株価をグラフ化したものです。 チャートを見れば、一目瞭然で株価の状況がわかります。 長期保有の場合は、頻繁に株価をチェックする必要はないかもしれません。 それでも、定期的に株価のチェックをしないと売り時を逃してしまうことになりかねません。 株価のチェックは、チャートなどで行うようにしましょう。
株を売ってみよう
株を買ったらいつか売却しなければ、利益もしくは損失を確定させることができません。 ここでは株の売り方について説明します。
株を売る流れ
株を売る際は、まず売る株と売る株の量を決めましょう。 売る株と売る株の量を決めたら売り注文を出します。 買い注文のときと同じように、売り注文も注文を出しただけでは取引が成立するかどうかはわかりませんので、取引が成立するまで見るようにしましょう。
株を売る3つのタイミング
株を売るタイミングはさまざまですが、売却した方が良い主なタイミングは3つあります。
- 目標に達したとき
- 損切りするとき
- 業績悪化が確定したとき
1.目標に達したとき
目標としていた利益に到達したときは、株を売却するタイミングです。 もちろん、さらに上昇する可能性はありますがはじめに決めた目標に利益が到達すれば基本的には売却するようにしましょう。 その後、もし株価が下がってしまうと大きく後悔してしまうことになります。 利益確定は、欲が出るので、難しいものではありますが躊躇なく行うようにしましょう
2.損切りするとき
あらかじめ決めた損切りラインに到達した際は、躊躇なく株を売却するようにしてください。 利益確定のときよりも、損切りは、ドラスティックに行う必要があります。 なぜなら、損切りは人間の本能で嫌がるものだからです。 本能で嫌がる損切りを行うためには、あらかじめ指標を置いて躊躇なく行うしか方法はありません。
「もう少し持っていれば上昇するかもしれない」と思う気持ちがあっても、さらに下落するリスクもあるためあらかじめ決めた損切りラインに到達したときは、損切りをしましょう。
3.業績が悪化したとき
業績が悪化したときも、躊躇なく株を売却するようにしましょう。 長期で保有できれば、多少業績が悪化したくらいでは株を手放さなくても良いかもしれません。 ただし、短期間で利益を狙っている場合は手放した方が安全です。 なぜなら、業績悪化をした後に株価が上がるケースは少ないからです。
業績悪化が確定したニュースが流れると、株価が暴落している可能性はありますがさらに下落する可能性もあるため、損失が増えないうちに売却しましょう。
株を始める前に知っておくべき鉄則
株を始める前に知っておくべき鉄則はいくつかあります。ここでは株を始める前に知っておくべき鉄則について4つ紹介します。
資産運用は必要なの?将来のお金について考えてみよう
一昔前であれば、株式投資や投資信託などの資産運用は必要なかったかもしれません。
従来は預金金利が非常に高かったからです。 今から40〜50年前だと定期預金の金利は5%以上でした。 これだけ高い金利であれば、単純に預貯金にしておけばお金は勝手に増えていったのです。 しかし、現在の金利は、0.001%と超低金利になっています。
これでは、お金はほとんど増えません。 お金を増やさなくても問題ないと思ってらっしゃる方もいるかもしれませんが、2019年に発表された「老後2,000万円問題」のように公的年金だけでは豊かな老後を送るのは難しいのが現実です。
豊かな老後を送るためには、やはりある程度のお金は必要になります。 老後困らないためにも、資産運用は現代では必須になっているといえるでしょう。
貯蓄(証券会社と銀行の違い、対面型とネット証券の違い)
証券会社と銀行では、取扱商品が大きく異なります。 証券会社では、株式や投資信託など投資関連の商品を豊富に扱っています。 しかし、銀行の場合、投資信託などのラインアップは証券会社に比べると少なく、株式の取り扱いはありません。
また、対面型の証券会社とネット証券では、手数料が大きく異なります。 対面型の証券会社は、営業マンに相談できますが手数料は高いです。 一方、ネット証券は対面での相談はできませんが、手数料は非常に低い傾向にあります。
投資(他にも豊富にある金融商品の中での株)
投資商品には株式投資以外にもさまざまな商品がありますが、株式投資は最もポピュラーでかつ値動きがわかりやすいので、投資初心者の方にもおすすめの投資といえるでしょう。
株式投資は最もポピュラーな投資商品
今回は、株式の買い方について説明しました。株式投資は数ある投資商品の中でも最もポピュラーな投資商品です。値動きの把握もしやすく投資初心者の方にもおすすめです。株式投資を行うには、さまざまなポイントがありますが、今回紹介したポイントを参考にしていただければ決して難しくありません。ぜひ今回の記事を参考に株式投資を始めていただければ幸いです。
専門家のコメント
株初心者からよくある質問
初心者でも株式投資はできますか?
もちろん投資初心者の方でも、株式投資はできます。株式投資は値動きが把握しやすく情報も豊富にありますので、投資初心者の方にもおすすめの投資です。
株取引をする際のリスクは何ですか?
株式取引は、預金と違い、大きく価格が変動します。場合によっては、多額の損失を被ってしまうリスクがあるので注意が必要です。株式取引の主なリスクは、株価変動リスクや為替変動リスク、信用リスク、カントリーリスクなどになります。
少額からでも投資は始められますか?
株式投資は、数百円から始められる証券会社もあります。また、最近は、ポイント投資ができる証券会社も増えているので、少ない金額から投資をすることが可能です。
株の取引にコストは発生しますか?
株の取引にはコストが発生します。具体的には購入するときの手数料と売却するときの手数料がかかるのが一般的です。
また、利益に対して20.315%税金がかかります。例えば、100万円の利益が出た場合20万3150円の税金がかかります。
株式投資と預貯金の違いは何ですか?
預貯金は銀行が破綻しない限り元本が保証されますが、株式投資は一切元本保証がありません。そのかわり、投資した銘柄の株価が上昇すると大きな利益を手にすることができます。
これから投資を始める場合ですと、個別銘柄はあまりおすすめできません。もちろんGAFAMなど個別銘柄が悪いわけではありませんが、まずはセクターETFへの投資をおすすめしたいです。ETFのため手数料は年間1%ほどかかりますが、リスクを抑えて上でセクターごとの特徴を踏まえた株価変化を経験することができます。例えば今話題の金利上昇ですが、これは主にハイテク・グロース銘柄の株価に大きなダメージを与えます。セクターETFに投資をすることで、このような株価に影響のある出来事を比較的リスクを抑えて、自分自身の経験にすることができます。例えば、NVIDIAなどの半導体の中でもグロース性の高い銘柄に投資をしていた場合、2021年末までの大幅な株価上昇の影響で2022年に入ってからの株価は他の半導体銘柄よりも大きく下落しています。大きなリスクを抑えて経験を得られるという点でセクターETFをおすすめしたいです。