近年、おせち市場が拡大傾向にあります。例えば、高島屋のおせちの売り上げは2016年からの5年間で48%ほど増加しており、昨年はコロナ禍の巣ごもりにより、需要がさらに伸びました。2022年分も引き続き好調な滑り出しを見せています。

高級おせちを選ぶ際のポイント

 
(画像=PIXTA)
高級おせちを選ぶ際のポイント
  • 使用している食材を確認する
  • 評判の良いおせちを選ぶ
  • 冷凍と冷蔵の違いを把握する

年々おせち市場は高級化が進んでおり、数万円することは珍しくなく、中には何十万円もするようなものまであります。高額なだけに、失敗は避けたいところです。着目すべきポイントを紹介します。

使用している食材を確認する

どんな食材が使われているかは、大いに気になるところです。国産にこだわりたいという方もいるでしょう。そうでなくとも原産地についての記載がないのは不安になります。食材の原産地をきちんと開示している事業者を選ぶようにしましょう。近年増えている通信販売のおせちは、百貨店などで販売されているものと違って仲介業者が入らないため、品質の良い食材を使いつつ、比較的手ごろな価格で販売していることが多いようです。

評判の良いおせちを選ぶ

10年ほど前、サイトの見本と現物があまりに違う、内容の乏しいおせちが出回り、世間を騒がせました。おせちは、料理の品質もさることながら、ただでさえ物流がひっ迫する配年末に確実に届けること、トラブル発生時にきちんと対応できるかなど、順守すべき項目が多いものです。そのためには、販売実績が多い事業者が安全と考えられます。たいていは口コミがついているので、そちらも大いに参考にするといいでしょう。  

冷凍と冷蔵の違いを把握する

おせちには冷凍のものと冷蔵のものがあり、それぞれに良い点と悪い点があります。冷凍おせちのメリットは、なんといっても冷蔵のものよりも消費期限が長いことです。加えて、冷蔵品は料理が傷むのを防止するために調味料を多めにしていることがありますが、冷凍のおせちはその心配がないためほどよい味つけを楽しめます。

一方、デメリットというほどではありませんが、冷凍おせちをおいしく食べるには解凍の仕方がポイントになってきます。おすすめは冷蔵庫でじっくり解凍することです。冷蔵庫内は温度が安定しているため、うまみであるドリップが出にくく、まるで作りたてのようなおいしさを再現できます。解凍には丸一日ほど要するため、そのためのスペースを確保するのも忘れないようにしましょう。

冷蔵おせちは、その日に作り、当日中に配送されるため、できたてのおいしさがそのまま楽しめるのがメリットです。冷凍おせちのような解凍の手間もないため、すぐに食べられます。ただ、出荷された段階から劣化が始まるため、遠方から取り寄せたいという場合には向きません。受取日が31日のみに設定されている場合が多いため、大みそかに家を空けづらいという点も覚えておきましょう。

参照元: 匠本舗

高級おせちを購入する方法

おせち
(画像=PIXTA)

店頭で購入する

市販のおせちの販売を最も早く始めたのが百貨店です。いつもはめったに食べられない高級料亭のおせちも、百貨店で購入できます。品ぞろえが充実しており、価格帯も広いため、予算と状況に合わせて選ぶといいでしょう。百貨店まで取りに行くほか、宅配で届けてもらうこともできます。

予約は必須です。確実に希望のものを購入できますし、早割などの特典を設けているところもあります。

通販で購入する

手軽に購入するなら、通信販売がよいでしょう。選びきれないほどラインアップも豊富で、店頭に取りに行く手間もありません。現物を確認したり、味見ができたりしないことに不安を感じるかもしれませんが、口コミなどを頼りに顧客満足度やリピート率が高いサイトは、たいてい信頼できると考えてもよいでしょう。

通販では早割を取り入れていることが多いのもメリットのひとつです。おせちはお正月を過ぎると価値が暴落してしまうため、販売元にとって売れ残りのリスクは甚大です。加えて、何十種類もの料理が入っているので、仕入れなければならない材料も多岐にわたります。数量を早めに確定できるほど、廃棄率を下げ、配達業者との交渉もしやすくなるため、早割を利用することで思いがけず安く購入できる場合があるというわけです。

両親へのプレゼントにもおすすめ! 厳選高級おせち5選

[匠本舗]

匠本舗
(出典:匠本舗)

全国各地の料亭のおせちを販売する大手通販サイトです。京都「岩元」「東観荘」「道楽」「華舞」といった憧れのお店の味が楽しめるのは、このサイトならではでしょう。冷蔵でのお届けとなるため、高級料亭の味わいがそのまま楽しめます。中国産主原料、合成保存料、合成着色料不使用で安心です。

[オイシックス]

図2.jpg
(出典:オイシックス)

野菜やくだものなどの食材や、オリジナルの加工食品や料理キットなどを扱う通販・宅配サービスの会社です。素材の良さや安全性にこだわっているだけあり、おせちも93%と顧客満足度が高く、リピーターも多くなっています。2022年のおせちは全15種。万一味が満足いかなかった場合の全額返金保証つき(利用は1回まで)で、初めて通販でおせちを頼む人にも安心です。

[日本ばし大増]

日本ばし大増
(出典:日本ばし大増)

創業120年以上の歴史を誇り、高級駅弁でも有名な「日本ばし 大増」のおせちです。新年にふさわしい、格調高いおせち料理を楽しめることでしょう。老舗が手がける確かな品質は一流百貨店でも評価されており、その味の良さは折り紙つきです。販売実績においても信頼があります。

[おせちの千賀屋]

図4.jpg
(出典:おせちの千賀屋)

創業50年続く老舗です。顧客の半分がリピーターで、おせちの通販の元祖と言えるでしょう。自社で製造、管理、販売を一貫して行っています。割烹料亭千賀の料理長が素材から厳選し、手間暇をかけたおせちは、美しい盛りつけが評判で、ボリュームも満点です。

[フーディーネット]

図5.jpg
(出典:フーディーネット)

食品通販専門の企画卸会社が手がけるおせちで、これまで累計70万セット以上を販売しています。「ハイアット リージェンシー 東京」などの有名ホテル、京都の「ぎをん や満文 青木庵」といった名店の料理長が監修を務めたおせちから、自社ブランドのものまで個性的なおせちがそろっています。複数のおせちメーカーと提携し、それぞれの強みを生かした料理を企画製造しているため、和洋中すべてのジャンルにも対応したバラエティー豊かなおせちが楽しめます。

1人でも豪華に! 5000円〜1万円で買えるおせち5選

[トオカツフーズ]

トオカツフーズ
(出典:トオカツフーズ)

京都市伏見にある関連会社の工場で製造されており、だしがきいた京風のおせちを比較的リーズナブルに味わうことができます。薄味のため、すべて冷凍での販売ですが、独自の冷凍技術である2段階急速冷凍を行っており、作りたてのおいしさがキープされています。モンスターボール型のお重に23品の料理を盛り合わせた「ポケモンおせち」も話題で、子どもに大人気です。

[板前魂]

図7.jpg
(出典:板前魂)

おせち料理の製造・販売に特化した通販専門の会社、ナカノモードエンタープライズが運営しています。この業界では珍しく自社工場でおせちの製造を行っていること、実店舗を持たずネット通販に特化していること、問屋や小売店を通さずに直送している点が特徴です。そのため1番人気の商品「花籠」は、豪華な3段重にも拘わらず1万円以下。1人前のおせちであれば6000円台です。

好き嫌いが多い方には、1品ずつ真空パックになった「マイおせち」はいかがでしょう。好みの料理だけを詰め込んだカスタマイズおせちが楽しめます。

[旨いもの探検隊]

osechi_umatan_g01.jpeg
(出典:旨いもの探検隊)

全国のおいしいおせちを販売しているのが「旨いもの探検隊」です。2022年は、京都東山料亭・道楽のおせち「明の春」、東京赤坂の名店・あじさいのおせち「招福」をはじめ、北海道礼文島・島の人の海鮮おせち、京都料亭・濱登久の生おせちなど、気になるラインアップがそろっています。注文確定後のキャンセル・返品は不可なので気をつけましょう。

[博多久松]

博多久松
(出典:博多久松)

楽天グルメ大賞を累計14回受賞するなど、おせちの通販で定番人気を誇るのが「博多久松」です。早割制度は設けていませんが、楽天の博多久松の公式ショップを上手に利用すれば、かなりお得に購入できます。定番のおせち料理がしっかり入っており、1人用の商品もあるため、単身住まいの方への贈りものにも最適です。外国産主原料・合成着色料・ソルビン酸不使用で、自社工場で作っています。500円(税込・送料別)で頼める「おためしおせち」もあるため、味に不安がある方は、まずそちらで試してみるのもよいでしょう。

失敗しないおせちの選び方

おせち
(画像=PIXTA)
失敗しないおせちの選び方
  • 信頼できる販売元であること
  • 配達可能地域であること
  • 送料を確認する
  • 到着日を確認する
  • 安全な食材を使っている
  • 消費期限を確認する
  • キャンセルの期日を確認する

通信販売で手軽に買えるようになったのは喜ばしいことですが、おせちは安いものではありません。失敗しないためにも、購入の際には下記の点をチェックしましょう。

信頼できる販売元である

過去の販売実績や口コミを確認し、比較検討しましょう。

配達可能地域である

届け先が配達不可のエリアでないか確認しておきましょう。「一部地域を除く」などの表記がある場合は問い合わせをすると確実です。

送料を確認する

高額なおせちの場合は送料無料にしている場合がほとんどですが、離島などでは送料がかかる場合があります。冷凍の送料は高いため、思いのほか総額がかかってしまうかもしれません。必ずチェックしておきましょう。

到着日を確認する

年末は外出の機会が増えるものです。到着日に在宅できるかどうか確認しておきましょう。冷凍おせちの場合は、解凍に24時間程度かかるので、そのことも計算に入れておきます。

安全な食材を使っている

保存料や合成着色料の使用の有無は気になるところです。原料は国産にこだわりたいという方も多いと思いますが、製造が国内でも、産地も国内とは限りません。食材の産地の記載もしっかり確認します。

消費期限を確認する

冷凍おせちであれば好きなタイミングで解凍できるため、あまり心配する必要はありませんが、冷蔵の場合の消費期限はあまり長くありません。例えば「家族が集まるのは2日なのに、消費期限が元日だった」といったことにならないよう注意します。

キャンセルの期日を確認する

スケジュールが急に変わり、予定していたタイミングでおせちが食べられないこともあるかもしれません。キャンセルがいつまで可能なのかを、念のため確認しておきましょう。

参照元: オイシックス

高級おせちに合う! おすすめのお酒

PIXTA
(画像=PIXTA)

おせちに欠かせないのが、おいしいお酒です。せっかく高級なおせちを用意するなら、合わせるお酒にもこだわってみましょう。

日本酒

図10.jpg
(画像=旭酒造公式サイト)

おせちは和のものですから、日本酒を合わせておけばたいてい間違いありません。日本酒は、吟醸、大吟醸、純米酒、本醸造酒と、大きく4つの種類に分けられますが、えび、いくら、松前漬けなどには吟醸・大吟醸、お煮しめやたたきごぼう、田作りなどには純米酒がよく合います。定番どころでは「獺祭」「真澄」などはいかがでしょう。獺祭は安倍元首相がオバマ元大統領やプーチン大統領に贈ったことでも知られ、今や日本のみならず世界でも人気となっています。真澄は創業から350年、日本でも屈指の酒造会社である宮坂醸造による純米生酒です。品質至上主義を貫き、丁寧に作られた日本酒の安定感は抜群。どちらも知名度があり、比較的購入が容易なのもうれしいところです。

ワイン

図11.jpg
(画像=三越伊勢丹公式サイト)

おせちにワインはちょっと意外な感じがするかもしれません。しかし、栗きんとんやだて巻きなど、おせちに多い甘めの料理には、同じく甘めのワインがよく合います。おせちには魚介類も多く入っていますが、こちらには辛口の白ワインが最適です。こんなふうに複数のワインを用意し、ペアリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。「オールマイティーな1本を」ということなら、シャンパンをおすすめします。通常のワインよりもうま味成分であるアミノ酸が豊富で、さまざまな料理と共通点をもつため、たいていのものとよく合います。開栓時の派手な音や、華やかにはじける泡など、雰囲気を含めてお正月向けと言えるでしょう。ひとくちにシャンパンと言ってもいろいろありますが、お正月くらいは奮発して、長期熟成したものを購入してみてはいかがでしょうか。うま味がより濃厚で、どんなおせちの具材とも合います。おすすめは「ボランジェ」です。さまざまな価格帯のものがありますが、どれも熟成した風味があります。世界的に有名な銘柄のわりには価格も手ごろです。

ビール

図12.jpg
(画像=Far Yeast Brewing公式サイト)

いつものビールや発泡酒ではなく、ちょっとぜいたくなクラフトビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。いち押しは、日本のFar Yeast Brewingが醸造・販売している「馨和 KAGUA」です。日本人向けに和食に合うように作られているため、おせちに合わないわけはありません。魚介には、さっぱりと飲みやすい「馨和 KAGUA」blanc」を、肉には、さんしょうをきかせたスパイシーな味わいが特徴の「馨和 KAGUA Rouge (赤) 」を合わせるのがおすすめです。アルコール度数は9%あり、ビールとしては高めなので、飲みすぎないように注意しましょう。

よくある質問から~他にもあった、おせち選びのコツ~

おせち
(画像=PIXTA)

人数に対して適量か

初めてのおせち選びで迷うことのひとつがサイズです。たとえ冷凍のおせちでも、解凍後はそうそう日持ちしません。量が多ければ確かに豪華な雰囲気は出ますが、おせちは味つけが濃いことも多いため、案外早めに飽きがきたりするものです。単身〜2人であれば小さめの一段重、2〜3人なら18~20cm程度の二段重、3~4人なら20cm程度の三段重が目安です。サイトを見れば、たいてい目安の人数も併記されているので、参考にしましょう。

好みに合っているか

子どものころからおせち料理が好きだったという人は、そう多くはないのではないでしょうか。伝統的かつ定番のおせちもいいものですが、昨今の料理のバリエーションの豊富さには目を見張るものがあります。例えば、子どもがいるご家庭なら、ハンバーグやから揚げなど子ども向けの料理が入ったおせちを選びましょう。子どもが好きなキャラクターとのコラボおせちもいいかもしれません。男性が多いならボリューム優先で肉料理が豊富なものを、甘いものを好む女性が多いなら栗きんとんやだて巻きが必ず入ったものを、といった具合に、おせちを囲む人たちのニーズに合ったものを選ぶのがコツです。

昨今のおせち市場の進化はとどまることを知りませんが、業者が増えれば増えるほど玉石混合になってしまう面もあります。慎重に比較検討しながら、新年の門出を祝うのにふさわしいおせちを選びましょう。