PayPayカードは、18歳から申し込める年会費無料のクレジットカードです。
「ブラック状態でも入会できる」といった特殊な審査傾向こそ見られないものの、年収や職業に関する制限はほとんどありません。
そのため、年収や支払能力に自信が持てなくても、入会できる可能性があります。
実際、PayPayカードの保有者数はどんどん伸びており、2022年9月時点では会員数905万人を突破しています。引用元:「Zホールディングス」公式サイト。
今回はそんな「PayPayカード」を取得する条件と、カードの特徴や上手な使い方をまとめました。
▼PayPayカード
年会費 | 永年無料 | 国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
---|---|---|---|
基本還元率 | ご利用金額200円(税込)ごとに1.0% | 還元ポイント | PayPayポイント |
付帯保険 | 不正利用補償のみ | 追加カード | ETCカード 家族カード |
タッチ決済 | VISAのタッチ決済 Mastercard®コンタクトレス JCBのタッチ決済 | スマホ決済 | ApplePayのみ |
- 日本国内在住の満18歳以上(高校生除く)の方
- ご本人様または配偶者に安定した継続収入がある方
- 本人認証が可能な携帯電話をお持ちの方
PayPayカードの審査基準とは?
PayPayカードの審査概要は次の通りです。
- 最低条件は「18歳以上で本人または配偶者に収入がある」こと
- 収入の金額は問われないのでパート・アルバイトでも申し込める
- PayPayカードは入会しやすいとされる「流通系」クレジットカード
PayPayカードの審査基準や申込条件について詳しく解説します。
申込条件は「18歳以上(高校生除く)で本人または配偶者に収入がある」こと
PayPayカードに申し込めるのは、「高校生を除く18歳以上で、本人または配偶者に収入がある」方です。
PayPayカードの申込条件
- 日本国内在住の満18歳以上(高校生除く)の方
- ご本人様または配偶者に安定した継続収入がある方
- 本人認証が可能な携帯電話をお持ちの方
引用元:PayPayカード公式サイト
これらの申込条件から、無職で無収入という状態の方は、PayPayカードへ申し込むことができません。
しかし、PayPayカードの申し込み条件に、「収入の高さ」に関する指定はありません。そのため、パート・アルバイトの方や収入に不安がある方であっても、PayPayカードへ申し込むことができます。
例外的に「配偶者に安定収入がある」専業主婦(主夫)の方は、自身の収入が0円でも「PayPayカード」を取得できる可能性があります。
また、申込条件には記載されていませんが、PayPayカードへ申し込むには「PayPay」アプリを利用できるスマートフォンが必要です。
PayPayカードは入会しやすいとされる流通系カード
PayPayカードは一般的に審査難易度が低いとされる、「流通系クレジットカード」の1つです。
流通系クレジットカードは、ステータス性よりも「お得さ」や「入会しやすさ」に重点を置く傾向にあります。
これはカードを幅広い層に発行することで、「カードが利用されたお店から支払われる手数料」で得られる収益が多くなるためです。
会員が905万人を突破したというPayPayカードもその例外ではなく、「広い層への発行」が前提とされているカードです。
そのため、収入や社会的ステータスに自信がなくても、審査に通過できる可能性があると言えます。
■三井住友カード(NL)・JCBカードWとの比較
PayPayカード | 三井住友カード(NL) | JCBカードW | |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | ||
基本還元率 | ご利用金額200円(税込)ごとに1.0% | 0.5% | 0.8%前後 |
申込み条件 (概略) | 18歳以上※ 本人または配偶者に収入がある | 18歳以上※ | 18歳~39歳※ 本人または配偶者に収入があるか、学生である |
発行スピード | 申し込み&審査で 最短5分 |
最短5分 | 最短5分 |
ジャンル | 流通系 | 銀行系 | 信販系 |
備考 | 条件達成で還元率1.5% | セブン-イレブンやローソンなどの対象店で還元率5.0% | セブン-イレブンやAmazonなどでポイントアップ |
※高校生を除く
PayPayカードの審査に通過しやすくなるコツ
PayPayカードの審査難易度は、決して高いものではありません。
ですが不安要素を抱えている場合、少しでも「審査に通過できる可能性を引き上げたい」と思うのは当然のことです。
ここでは、PayPayカードの審査にできるだけ通過しやすくなるコツについて解説します。
- 短期間にあまり多くのクレジットカードへ申し込まない
- 可能であれば、カードローンやリボ払いの債務を減らしておく
※「キャッシング枠の希望額を0円にする」テクニックは使えない
短期間に多くのカードへ申し込まない
短期間、具体的に言うと「6ヶ月間」にあまり多くのクレジットカードへ申し込むと、一時的に審査に通過しづらくなる可能性があります。
クレジットカードへの申込・利用状況は「個人信用情報機関」に保有されており、審査の際に必ずチェックされます。
そして短期間にあまり多くのカードへ申し込んでいると、
- 入会特典目当てでの申込みである
- お金に困っている(=支払能力に疑問がある)状況にある
といった疑いをもたれる可能性があります。
多重申込の情報をどのくらい重視するかはカード会社によって異なります。
ですが、「必要最小限のカードにのみ申し込む」に越したことはないでしょう。
可能であれば他社での債務を減らしておく
カードローンやショッピングリボ、キャッシングリボなどの債務(支払待ちの残高)は審査に悪影響を及ぼす可能性があります。
可能であれば、他社での債務を減らした上で申込みを行いたいところです。
★住宅ローンや自動車ローンなどの目的ローンは、延滞が発生していない限り、審査にあまり影響しません。
「キャッシング枠の希望額を0円にする」テクニックは使えない
PayPayカードは、新規入会時にキャッシング枠が付与されないカードです。
入会と同時にキャッシング機能をつけることはできません。
引用元:PayPayカード公式サイト
この特性のため、「キャッシング希望額を0円にして、審査通過率を引き上げようとする」テクニックを使うことはできません。
キャッシング(機能)とは、現金を借り入れるためのサービスを言います。
そしてクレジットカードのキャッシング枠とは、現金を借りるための利用可能枠のことです。
例えば10万円のキャッシング枠が付いたカードであれば、コンビニATMや銀行振込などを通して「10万円」までの現金を、自由に借りることができます。
一般的なクレジットカードでは、入会時にキャッシング枠の希望の有無を選択できます。
ですがPayPayカードでキャッシング枠を獲得するには、「入会後に追加の審査を受ける」必要があります。
PayPayカードの審査に落ちてしまうのはどんな人?
PayPayカードの審査に落ちる可能性がある主な理由はつぎの通りです。
PayPayカードにおける審査落ちの主な理由
- 申込条件を満たしていない
- 信用情報に問題がある
- 他社のクレジットカードなどを延滞中である
- 複数の審査上の不安要素を抱えている
申込条件を満たしていない人
PayPayカードへ申し込めるのは、「高校生を除く18歳以上、かつ本人か配偶者に収入がある」方に限られます。
また、カードを取得するためにはSMS認証ができる携帯電話が必要です。
この申込条件を満たしていない場合、PayPayカードの審査に通過することはできません。
PayPayカードの申込条件
- 日本国内在住の満18歳以上(高校生除く)の方
- ご本人様または配偶者に安定した継続収入がある方
- 本人認証が可能な携帯電話をお持ちの方
引用元:PayPayカード公式サイト
信用情報に問題がある人
PayPayカードの審査に、「信用情報に難があっても通過できる」といった特殊な傾向は見られません。
信用情報に明らかな問題がある場合には、PayPayカードへの申込みを控えたほうが良いでしょう。
信用情報に難があると見なされる主な要因
- クレジットカードや各種ローンなどを「61日以上または3ヶ月以上」延滞し、その解消と解約から5年が経過していない
- クレジットカードや各種ローンなどにおいて、強制解約処分を受けてから5年が経過していない
- 債務整理を行って5年が経過していない ※任意整理の場合は最長で「残債の清算から」5年が経過していない (債権者によって対応は異なる)
※その他、「2年以内の1ヶ月単位の延滞」も審査に影響する可能性あり
他社カードなどの支払いを延滞中の人
他社のクレジットカードなどを「現在進行形で延滞中」の場合、新しいカードの審査に通過することはほぼ不可能です。
これはPayPayカードに限らず、ほとんどのクレジットカードに共通しています。
複数の審査上の不安要素を抱えている人
クレジットカードの審査は「総合的な観点」から行われます。
そのため1つでは審査落ちの理由とならない要素でも、複数重なると「審査落ち」という結果が出やすくなります。
主な審査上の不安要素
- 収入が低い、または不安定
- 勤続年数が極端に短い
- 自営業者、個人事業主
- カードローンリボ払いの残高
- 高齢
PayPayカードにおける申込みから審査・受取りの流れ
PayPayカードは申し込みから審査完了まで、最短5分(申込3分、審査2分)で完了するクレジットカードです。
ここからは、PayPayカードを手に入れる流れについて解説します。
申し込みにはYahoo! JAPAN IDとスマートフォンが必要
PayPayカードへ申し込むには、「Yahoo!JAPAN」のIDとスマートフォンが必要です。
パソコンからの申し込みには対応していませんのでご注意ください。
Yahoo!JAPANのIDは、PayPayカードと同じく無料で取得できます。
PayPayカードの審査時間は最短2分
Yahoo!JAPANへのログインが完了したら、スマートフォンを通して「PayPayカード」への申し込みが可能となります。
PayPayカードの申し込みに必要な時間は最短3分、審査に必要な時間は最短2分とされています。
審査時間の短さを見ても分かるとおり、PayPayカードの審査はほとんど機械審査のみで完了します。
カード発行を知らせるメールが届いたら、それが実質的な審査通過連絡です。
最短5分(申込3分、審査2分)でお手続き完了します。カードのお届けは1週間程度で登録のご自宅住所宛へ送付されます。
引用元:PayPayカード公式サイト
カード到着前でもインターネット決済を利用可能
申込みの際に支払用口座の登録を済ませ、問題なく審査に通過したなら、カード受取り前であっても「PayPayカード」を使用できます。
これはインターネット会員サービスや「PayPay」のアプリを使うことで、「カード番号」「有効期限」など、インターネット決済に必要な情報を確認できるためです。
この特徴からPayPayカードは、「申し込み&審査で最短5分で利用開始できる」クレジットカードだと言えます。
審査状況はPayPayアプリやネットで確認できる
審査の状況はスマホアプリ「PayPay」や、PayPayカードの会員メニューを利用することで確認することができます。
- 審査状況を確認したい
- PayPayアプリの「PayPayクレジット」アイコンからご確認ください。 審査中の場合は、[審査状況を確認する]をタップすると詳細が確認できます。 審査が完了して利用可能な状態になっている場合は、PayPayクレジットトップが表示されます。
引用元:PayPayカード公式サイト
カード発行を知らせるメールがなかなか届かないという場合にもこちらで確認することができます。
PayPayカードの審査は多くの場合、電話などによる在籍確認はありません。
ですが申込者の状況などによっては、在籍確認が必要となる場合があります。
口座登録を済ませておけば必要書類はなし
申し込みの際に支払い用の口座登録を済ませておくと、審査完了後、1週間程度でPayPayカードが届きます。
このときに用いられるのは「簡易書留」ですので、居合わせた人がサインをするだけで受け取ることができます。
PayPayカードは申し込み・審査の過程でも特に書類を提出する必要はありません。
よって申し込みからカード受け取りまで、「必要書類なし」で手続きを進めることができます。
ただし、何らかの理由で口座登録が完了しなかった場合、PayPayカードは「本人限定受取郵便」で発送されます。
本人限定受取郵便を受け取るには、郵便局への連絡や、本人確認書類の提示などが必要となります。
お申し込み時に後日郵送での口座設定を選択した場合は、カード受取時に本人確認資料(写真付き)の提示が必要です。
引用元:PayPayカード公式サイト
PayPayカードのメリット・デメリット
PayPayカードのメリットとデメリットはつぎの通りです。
- 永年年会費無料で高還元(ご利用金額200円(税込)ごとに1.0%)
- 基本還元率が1.0%と高い
- 良くも悪くも還元率特化のクレジットカード
- 還元率に特化したカードなので、付帯保険特典が薄い
- 年会費無料で高還元(1.0%)
- 条件を満たせば還元率は1.5%に
- 良くも悪くも還元率特化のクレジットカード
PayPayカードのメリット
PayPayカードのデメリット
PayPayカードは永年年会費無料で基本還元率が高い
PayPayカードは、年会費が「永年無料」のクレジットカードです。
仕様変更(仮に発生した場合には事前に通達があります)やゴールドカードへの切り替えが無い限り、年会費は発生しません。
また、PayPayカードのポイント還元率はご利用金額200円(税込)ごとに1.0%と、高めの水準です。
年会費無料で還元率1.0%のクレジットカードとしては、他に「楽天カード」「dカード」などが挙げられます。PayPayカードは、これらのカードと並ぶスペックのクレジットカードです。
カードの利用に応じてもらえるポイントの種類は、PayPayでの決済などに利用できる「PayPayポイント」です。
- 日本国内在住の満18歳以上(高校生除く)の方
- ご本人様または配偶者に安定した継続収入がある方
- 本人認証が可能な携帯電話をお持ちの方
- 「PayPayステップ」のカウント対象 ┗「PayPay」の名前が付くサービスを月間「30回以上、計10万円以上」使うことで還元率+0.5%(PayPayカードなら計1.5%)
- ソフトバンクの料金支払で1.5%還元
PayPayステップの条件達成で還元率は1.5%に
PayPayカードは、「PayPayステップ」のカウント対象です。
PayPayステップとは、簡単に言うと「所定の条件を満たすことで、ポイント還元率が0.5%上乗せされる」サービスです。
PayPayステップの達成条件
- PayPayまたはPayPayカードを使い、1ヶ月間に200円以上の決済を「合計30回」以上行う
- PayPayまたはPayPayカードを、1ヶ月間に「合計10万円」以上利用する
10万円以上の支払いが必要ということもあり、達成条件は容易ではありませんが、普段からよくPayPayやクレジットカードを利用するのであれば、年会費が無料のカードの中では「1.5%」の高い還元率を実現できます。
デメリットは「還元率以外」のサービスや特典の薄さ
PayPayカードは、良くも悪くも「還元率特化」のクレジットカードです。
「旅行保険なし・ショッピング保険なし」「Yahoo!ショッピングなどでの優待を廃止」といった点を見ても分かるとおり、保険や特典の内容は薄いと言わざるを得ません。
還元率以外のサービスに期待したい場合には、上位カードにあたる「PayPayカードゴールド」をお選びください。
PayPayカードの比較
PayPayカード | PayPayカードゴールド | |
---|---|---|
券面 | ||
年会費 | 永年無料 | 11,000円(税込) |
国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB | |
基本還元率 | ご利用金額200円(税込)ごとに1.0% | 1.5% (2023年4月現在) |
付帯保険 | 不正利用補償のみ | 海外旅行保険 国内旅行保険 ショッピング保険 不正利用補償 |
その他の主な特典 |
|
|
PayPayカードの審査と利用に関するよくある質問と回答
ここからは、PayPayカードの申込みや審査についてのよくある質問にお答えします。
- 学生でもPayPayカードの審査に通過できますか?
- 無職でもPayPayカードの審査に通過できますか?
- 審査落ちのあと、再申込みはいつ可能になりますか?
- PayPayカードの審査に落ちた後、他社のカードへ申し込んでもいいですか?
- 学生でもPayPayカードの審査に通過できますか?
はい、収入があれば学生でも、問題なく「PayPayカード」に申し込めます。ただし高校生は、申し込みの対象外となっています。
- 無職でもPayPayカードの審査に通過できますか?
申込条件は「収入があること」ですので、無職でも何らかの形で収入を得ているのであれば、申し込み自体は可能です。ただし、無職の方の審査が不利に進みやすいと考えられます。
- 審査落ちのあと、再申込みはいつ可能になりますか?
一般に、審査落ち後に同じカードへ申し込むには「6ヶ月」の期間を空けるべきだとされています。これは、個人信用情報機関に申込情報が保有される期間が「6ヶ月であるためです。
- PayPayカードの審査に落ちた後、他社のカードへ申し込んでもいいですか?
はい、問題ありません。6ヶ月間の申込履歴により、自動的に審査落ちとなってしまう可能性があるのは、「同じ会社の同じカードへ申し込んだ場合」です。ただし、短期間にあまり多くのカードを申し込むと、一時的に審査が不利に進みやすくなります。申し込みの件数は必要最小限に抑えましょう。